毎度!
開発大好き 山をです。
いや~ ゴメンゴメン
すっかり遅くなっちゃったね。
あ、そうそう、
前回も最後の方で告知したけど、
頭蓋骨の標本は、今度やります。
あんまり内容も無いので、
サクッとしています。
ようやく目処が付いたので、
噂のアレの作り方を公開していこうか。
アレって何だっけ?
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それはこれだ!
最新型 平面式くくり罠!!!
山をBLACK
…。
どうしよう。
広げすぎた風呂敷の畳み方が分んないや。
はい、えーっと。
試行錯誤を重ねて、ようやくたどり着いた
山をBLACKの作り方を紹介していきます。
まぁ、作り方といっても、
回を重ねる毎に簡略化されていますので、
むしろ簡単に楽になった気がします。
※但し、猪が獲れるとは言っていない。
で!!
この罠の最大の特徴は、
兎に角、軽い!
更に、動作が速い!
そして、誤作動が少ない!
逆に欠点は、
耐久力がやや劣る。
設置方法が悪いと発動しない。
従って、安定を望むなら
”捕獲実績のある”
【山を式平面罠】の方が良いかもしれない。
では、気合いを入れて
Let’s DIY!!!
…あれ?昔もこんな感じでやってたっけか?
まぁ、いいや。
知らんぷりしとこう。
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<山をBLACKの作り方>
【1.使用する材料と道具】
まずはコレ!
ホームセンター等で売っている、
ダクトとかを修理するテープです。
水に強く、耐久性もあります。
またポリエステルメッシュ(網)が組み込まれているので強力です。
お次は毎度お馴染みのコレ!
PHVP(耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管)
くくりワイヤーを引っかける部分に使用します。
ほんで、塩ビを切るときはコレ!
パイプソー
塩ビをカットしたり、縦割りするときに使います。
次は、有っても無くても良いけど有った方が良いコレ!
別に手切りでも良いんだけど、量を切るなら必須アイテム。
ま、切る音はうるさいんだけどね。
・・・。紹介しといてアレなんだけど、
正直結構ちゃっちい。
※本格的に作業をするなら、良い奴を買いましょう。
そして、忘れちゃいけないのがコチラ!
3.1×16mmの超低頭木ねじ。
あんまりサイズが大きくなると、
塩ビの所に収まらなくなるので注意。
あ、低頭じゃないと、
ワイヤーに引っかかっちゃうので気をつけてね。
そして最後はコレ!
コレが無くちゃぁ始まらない。
木の板(SPF)の2×4
まぁ、別にこの板に限らないので、
お気に入りの木材があればそちらを使ってください。
※厚みの薄い桐とか、
合板系は割れたり崩れたりするのでお勧めしません。
以上5点が今回の制作の要です。
【2.具体的な作り方】
1.まず木の板を、作りたい大きさにカットします。
※ジグソーか丸鋸でカットすると楽です。
今回は約15cmに合せています。
そして、
カットした板を更に3cm間隔で5等分します。
※もっと細かくしても良いし、大きくしても良いです。
するとこんな感じになります。
2.カットした木材に、パワーテープを貼っていきます。
長さは、板材の両端の裏側の端くらいまでくるのが良いかも。
こんな感じで。
で、2本目からは、
テープの1/3位が重なるように巻いていきます。
2本目以降も同様です。
横一列が巻き終わるとこの様になります。
どうです?
立派に黒光りしてきたでしょう??
ただ、これだと耐久性に問題があるので、
次は縦にも巻いていきます。
縦に全部巻き終わるとこの様になります。
そして、縦横に巻き終わると下地は完成です。
かなりしなやかに動きます。
3.ワイヤー止めを作るために、塩ビを加工します。
まず塩ビを30cmの長さにカットします。
※作りたい大きさに合わせて長さを変更してください。
この時使ったのは、パイプソーです。
30cmにカットした塩ビを、縦に真っ二つにします。
縦割りした塩ビを、熱湯につけて柔らかくし、曲げます。
大体1分程漬けるとクニャクニャになります。
水で冷やせば再び堅くなるので心配無用です。
もし曲げた塩ビの角がキツイなら、
角角を落として行きましょう。
角をそのまま放置してると、
稀にワイヤーの動作を邪魔することがあります。
角を落とせたら、木ねじで固定していきます。
大体2個も止めれば十分です。
反対側も同じく固定します。
出来上がるとこんな感じになります。
見た目も綺麗ですね。
特徴の所でも取り上げましたが、
塩ビ縦式に比べてかなり軽いです。
重量はわずか100g弱しか有りません。
10個積み込んでも約1kgです。
実際にワイヤーを掛けてみるとこの様になります。
結構、さまになってるでしょ?
で、コチラが実際の動きです。
どう? どう? どう?
かなり滑らか活、締まりが早いですね。
各板板が独立しているので、
沈む時のスピードが飛躍的に上がっています。
蝶番付きの罠だと、踏む角度が悪いと作動しませんが、
山をBLACKは変な位置を踏まれたとて、起動不全率低くなりそうです。
但し注意点はあります。
1つ目は、蝶番罠に比べて雨や泥に弱い。
※あくまでも比較してということです。
実際2月22日~3月14日迄使用しましたが、得に問題はありません。
2つ目は、桐とかの薄い木材や、柔らかい物を使うと壊れる。
この画像を見てもらいたいのですが、ネジ止めした部分が壊れています。
こうならない為には、
やや厚みのある板材を使った方が良いでしょう。
あ!!!
この罠を仕掛けるときは裏表に注意して下さい。
裏面(横張りしていない方)を表に向けて設置すると、絶対起動しません。
以上で、
山をBLACK
の作り方の説明は終わり。
因みに上とは関係ないけど、
開発シーン。
ガムテープverです。
そしてこっちが、
小型蝶番を2個使ったタイプです。
正直、蝶番1個の奴と大差は無い様な気もします。
あ~~~~~~~ 解説疲れた。
いやぁ、長いとシンドイね。
次回の更新は、
3月3日を予定しています。
ではノシノシ
【現行で一番新しいくくり罠の記事】
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初めまして、こんにちは。
これはすごいアイデアですね!
わな造君とほぼ同じ仕組みのようですが、関節が多いコチラの方が罠起動トリガーの多さで優っているように思います。
板材同士の設置面を真っ平らに仕上げないと密着性が下がり、ぐにゃぐにゃしてしまいそうで加工が少し難しそうですね。
(ぐにゃぐにゃだと押しバネの張力で空弾きしたり、小動物の体重で起動できなくなりそう)
今の猟期はもうすぐ終わりますが、さっそく私も作ってみたいと思います!
そういえば…
塩ビパイプを縦割りしてワイヤーガイドにしていらっしゃいますが、
ダブルクリップで板材を挟んだら、クリップの背の部分がガイドになったりしませんかね?
もしくはパワーテープの貼り方が難しくなりそうですが、
板材の縁を棒ヤスリで削ったらワイヤーガイドになりそうな気もします。
このアイデアでうまく行けば、もっと安く・簡単に作れそうですね!
特にダブルクリップは黒いので、BLACK感マシマシになりそうです。
私の方で試作してみます。
コメントありがとうございます。
>>わな造君とほぼ同じ仕組みのようですが、
わな造君を存じ上げなかったので、ちょいと検索してみました。
中々興味深い罠ですね。今度機会があれば購入を検討してみたいと思います。
ただ、この罠はわな造君よりも、オリモの41型と同じような仕組みなんですよね。
‘何処を踏んでも罠が発動する様にしたい’がコンセプトプランですし。
勿論こちらの材質は木で、アチラはラバー材みたいなものですけどね。
それに、市販品の方が丈夫かつ安全に作られていますし。
踏み上げ式(30・41・42) | オリモ製作販売株式会社
http://www.orimo-trap.com/30
わな造君 http://www.wanazo.jp/
>>板材同士の設置面を真っ平らに仕上げないと密着性が下がり、
そうですね、水平に仕上げないとワイヤーが引っ掛けられなかったり、
少しの衝撃でも輪が締まるようになります。
>>ダブルクリップで板材を挟んだら、クリップの背の部分がガイドになったりしませんかね?
多分、ワイヤーの締まる強さに勝てないような気もします。
またクリップの金属の部分が邪魔になる気もしますよー。
>>板材の縁を棒ヤスリで削ったらワイヤーガイドになりそうな気もします。
いや~、アール(角)が鋭すぎると、ワイヤー引っかかって逆に閉まらなくなると思いますよ。
それなら’コ’の字に溝を掘らないで、’L’の字に溝を付ける方法が賢い気もします。
後、他の猟師の方がコメントでアイディアをくれましたが、
‘角のアールがキツすぎてワイヤーがすぐに痛むので、私は曲げわっぱのような楕円形に作りますよ’
【くくり罠】2017年末にも関わらず、くくり罠のことを考えてた@AUS【アルミ板加工】のコメント(From:狸親父さん)
踏み板部分を楕円形にできるなら、板に直接彫り込みを入れても輪が締まるような気がします。
※溝を深く彫りすぎると結果閉まらなくなると思いますが。
最後になりましたが、御豊猟をお祈り申し上げます。
※罠の試作レポート楽しみにしています。
こんにちは、お返事ありがとうございました。
今年の猟果を0でフィニッシュしたので早速くくり罠を試作してみました!
私のツイッターでレポートしていますので下記のアドレスをご覧くださいませ。
https://twitter.com/ganonno_diet/status/965110655480078336
https://twitter.com/ganonno_diet/status/965118616264884224
結論を言うと、ダブルクリップも側面の溝切りもないまま罠は成立しました。
ただ、ワイヤーガイドの塩ビパイプもありませんので、くくり高さが低い(3~5cm)のが欠点です。
これについては、板材の数を増やして横方向に長くしていけば、くくり高さも高くなっていくと考えています。
その分、長い押しバネとワイヤーが必要になり、罠の材料費も高くなっていきますが…
また、狸親父さんのコメントの通り、ワイヤーが痛みやすいままです。
起動トリガーの大きさとトレードオフ、ということで私は諦めています。
それと、ちょっと動作が重い気がするんですよね…
私の当面の狙いはタヌキ・アライグマなので、できるだけ軽い力で起動してほしいのですよ。
罠の裏面をツルツルにすれば、もっと軽く動作するかなって考えています。
もしくは、罠の設置面にツルツルの棒を置いて、その上を橋渡しするように罠を設置したらどうかな…と。
なんにせよ、こちらのページと巡り合えたことに深く感謝しています、ありがとうございました。