毎度!
来世は緑の天然記念物カカポ(NZ産)になって、
みんなからチヤホヤされたい。
山をDEATH。
おっと、字が違うか。
山をです。
今回は、
オーストラリア(豪州)で、
丸鶏を捌いた時の様子をお届け。
そもそも、
君は何で丸鶏捌いてんの?
目次
令和の大飢饉
山をがまだオーストラリアを徘徊していた時、
世界的な大事件が起きました。
そう、
コロナウイルスです!!
コロナのせいで、
食料品もまともに買えなくなりました。
外出規制による買い占め。
コロナによる生産量の低下。
食料品には数量制限。
都市部のスーパーでは殴り合いの騒動。
もはや世紀末の様相。
そんな時に売れ残っていたのが、
そう!
丸鶏だったのです。
丸鶏、実は不人気食材説?
オーストラリアでは、
スーパーで普通にゴロンと丸鶏が売られています。
その割には、
たいていの場合は大抵売れ残っている気がします。
よく割引値札がペタペタされてますからね。
山をが思うに、
クッキングレパートリーが少ないからでしょうか。
オーストラリアでポピュラーな丸鶏の調理法は、
塩・スパイス・ハーブなどを鶏にすり込んで焼く。
グリル系。BBQ系。
鶏の中に詰め物をしてオーブンで焼く。
ローストチキン系(Roasted Chicken)
鶏まるごと&野菜を鍋で煮込むスープ系。
こんな風に、
まるごと調理する感じが多いです。
なので、
家族暮らしでなければ、
調理と消費が大変。
だから、
よく売れ残っているのかも知れません。
さて、
前置きはこれくらいにして
丸鶏を捌いていきましょう。
慣れたら簡単! まるどりの捌き方!!
丸鶏のお値段@オーストラリア
日本の国産丸鶏だと、
1個2500円~5000円ほどになります。
ブラジル産だと、
一羽(1kg)1000円以下で販売されることもあります。
ただどちらの場合でも、
スーパーでは全く見かけませんよね。
お肉屋さんとかに行けばあるのかな?
逆にオーストラリアの場合だと、
スーパーで普通に売られています。
お値段もお求めやすく、
1kg 3.8$程度です。
日本円だと70円×3.8=266円/1kg。
安い! 圧倒的に安い!!
日本の半額!
ヘタをすれば、十分の一!!
ただその反面、
解体する手間が少しかかります。
でも、
別に難しい作業ではないので、
慣れたら5分で丸鶏解体できます。
※動画は初めて捌いた時の様子です。
では、
解体作業をいきなりする前に、
少し役に立つ解説をしていきます。
丸鶏から取れる部位
・鶏胸肉 (2枚)
・鶏モモ肉 (2枚)
・ササミ (2本)
・手羽(元/中/先) (各2個ずつ)
・モモ(足)先 (2本)
・ボンジリ (1個)
・鶏ガラ(スープ用) (1つ)
丸鶏1個あれば、
様々な部位が食べられて少しお得です。
もも肉 → チキン南蛮
胸肉 → 鶏ハム
ササミ → 茹でてサラダの和え物
手羽 → 唐揚げ
モモ先 → 鍋の具材
ボンジリ → 焼き鳥
鶏ガラ → 丸鶏ガラスープ
等々…色々な楽しみ方ができます。
丸鶏さばき、4つの注意点
1.衛生には注意しよう
丸鶏を捌く時に血・体液が飛び散るので、
食器等にかからないようにしましょう。
手指・調理器具は正しく消毒しましょう。
食中毒の原因になります。
2.骨はなるべく割らないように
部位分けするときは、
関節に正しくナイフを入れましょう。
骨を割ってしまうと、
食べる時に刺さって怪我をします。
また細かい骨片が混入する場合があります。
3.解体後の保存は適切に
丸鶏のままだと痛みにくいですが、
捌いて解体すると痛みやすくなります。
使い切れない場合は冷凍庫で保管しましょう。
4.切れ味の良い包丁を使う
鈍な包丁を使うと、まず切れません。
肉・鶏の解体作業は切れ味が左右します。
※究極の切れ味を求めるなら、メスを使うのもアリかも。
丸鶏のおろし方動画
人生で初めて丸鶏を捌いた時の様子です。
見ての通りぎこちないですが、必要な部位は取れています。
この後、
数十匹の丸鶏を捌いています。
慣れてくると的確に、スムーズになりますよ。
プロフェッショナルの技巧を見たい方は、
コチラの動画がオススメ。
匠の技 ~鶏解体 完全版~ – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=zoc8EVO06HY
※今回省いた部位も丁寧に解体されています。
丸鶏の捌き方画像解説
もも肉
1.ももの付け根に包丁をいれます。
※反対側も同じく
2.ももを外側にバキっと曲げます。
※関節が外れる音がします(パキ・バキみたいな)
3.外れた関節に沿って包丁を入れます。
※肉が骨に貼りついているので、剥がすように包丁を使う。
4.残りのもも肉も同じ様に切ります。
※動画では関節が掴みきれず困っていました。
5.骨にそって、左右両側に切り込みを入れます。
6.関節部分にスジがあるので切り離します。
7.骨の裏側に包丁を入れ、骨を肉から剥がします。
8.もも先(ドラム)の骨も、5~7と同じ工程で取り除きます。
※今回はドラムで使うため、骨を取っていません。
9.残りのもも肉も5~8と同じ。
胸肉
1.肩の関節に包丁を入れます。
※手羽を動かすと関節の場所が分かります。
2.手羽を持ち、外側に力を加えながら切り進めます。
※胸肉の下にササミが隠れています。
3.残りの胸肉も同じ様に切ります。
4.鶏胸肉と手羽を切り離します。
ササミ
1.ササミと骨の間に刃先を入れ、ササミを取り外します。
※初回なので超雑ですね。
手羽
1.関節に包丁を入れて、手羽モトと手羽先を切り分けます
2.残りの手羽も同様に切り離します。
※関節を切らずに骨を切ると、鋭利な骨が口の中で刺さります。
※関節の位置が分からない時は、曲げたり動かしてみましょう。
トリガラ
1.肩甲骨(左右両方)に包丁を入れ、ガラをバキっと分離します。
※ガラを使用しない場合は、この作業は不要です。
※包丁入れなくても、力業で分離できます。
2.軟骨は食べられるので取り除いておきます。
3.余計な皮・肉を取り除き鶏ガラを掃除します。
以上
コメント
最初は戸惑うかも知れませんが、
いざやってみると簡単で楽しいです。
スーパーで売ってる切り身の肉も良いですが、
自分で捌いた肉は、より一層美味しく感じます。
キャンプやBBQで、
自分が捌いた鶏を持って行けば、
話題にもなると思いますよ!!
あんまりバエはしない気がしますけど。
そしてこれを機会に、
いずれは狩猟者の獣道に……
あ! 一つ思い出した。
仕事で牛一頭丸ごとを解体してた時の話聞く??